暑い季節を通り過ぎ、秋は涼しく食べ物もおいしい季節ですね!
(紅葉の美しい季節ですが、スタッフはついつい花より団子的な考え方を…)
同時にさまざまな行楽イベントが開催されるシーズンでもあり、わんちゃんと暮らしている皆さんは一緒にお出かけすることも増えるのではないでしょうか。
先日Con tuttiがブースを出展した「わんわんマルシェ神戸」でも、まだ夏の暑さが残る中ではありましたがたくさんのわんちゃんと飼い主さんがいらっしゃっていました。
そこで今回は、わんちゃん向けのイベントも含めて、愛犬と一緒のお出かけで気をつけたいことをお話します!
-今日の目次-
1.愛犬と一緒に楽しめるお出かけ先は?
2.交通機関はどれを選ぶ?
3.乗り物別!それぞれの活用方法と注意点
4.みんなが気持ちよく過ごすために必要なマナー
5.愛犬とのお出かけをスムーズに!準備しておくこと
愛犬と一緒に楽しめるお出かけ先は?
先日行われたわんわんマルシェのように、わんちゃんと一緒に暮らす飼い主さん向けのイベントはもちろん、最近ではペットと同伴できるサービスもどんどん増えてきています。
他のわんちゃんと交流できたり、ふだん頻繁には行くことがない場所にお出かけすることは、わんちゃん・飼い主さんどちらにとっても大きな楽しみ・刺激になりますよね!
(うちは怖がりの猫なのでお出かけとは無縁…。ちょっとうらやましいです)
愛犬と一緒に楽しむことができるお出かけ先と言えば、
● ドッグランやアジリティ施設などわんちゃん向けの施設
● わんちゃんと泊まれる宿泊施設
● 動物病院・ドッグトレーナー・企業などが開催するしつけ教室やグッズ販売会
● 犬種別のオフ会やドッグダンスなどの競技会、ドッグショーなど
● わんちゃんOKの広い公園やアウトドア施設
● 家族の実家や親戚の家
などがあります。
わんちゃんと一緒に暮らす飼い主さんがメインターゲットのものもあれば、特に動物とは一緒に暮らしていない人も利用する中でわんちゃんもOKとしている場所もあるため、利用方法はさまざまです。
こういった場所を思う存分楽しむためには、他の飼い主さん・わんちゃん・わんちゃん連れではない人への配慮がとても大切になってきます。
交通機関はどれを選ぶ?
まずお出かけの時に考えておきたいのは、どんな乗り物を使って現地まで向かうかということです。
お出かけの時に利用する交通機関によっては、現地に着くまでにも他の人への配慮・マナーが必要になることがあります。
わんちゃんとの長距離のお出かけなら、
● 自家用車
● 電車(新幹線含む)
● 飛行機
がメインの乗り物になってくるでしょう。
それぞれの乗り物のメリット・デメリットを知りながら、お出かけに上手に活用してみましょう。
乗り物別!それぞれの活用方法と注意点
まずは3つの乗り物を愛犬とのお出かけに使う場合を想定してご紹介します。
比較しながら行先や愛犬の性格・体調に合うものを選んでみてくださいね。
【自家用車の場合】
メリット:
● 移動時に他の人に気兼ねする必要がほぼない
● 愛犬と自分に合わせたタイミングで休憩がとれる
● 愛犬のためのスペースを広くとれる
● 愛犬のための荷物・自分自身の荷物どちらもほぼ制限なく運びやすい
● 小型~大型犬まで、車にスペースが十分あれば体格による制限がない
デメリット:
● 混雑状況によっては到着時間のタイミングが読みづらい
● 車酔いするわんちゃんは使いづらい(酔い止めが必要)
わんちゃんとのお出かけで最も利用されることが多いのが車でしょう。
何と言っても移動にかかる制限がかなり少なく、飼い主さん・愛犬のどちらにも自由度が高いのが活用しやすい理由でもあります。
高速道路を使うような長距離移動でも、所々にドッグラン付きのサービスエリアなどがあり、休憩がとりやすいのが魅力ですね。
ただし、わんちゃんの中には
・車の揺れが苦手
・車に乗ることに嫌な思い出があり精神的なストレスを感じる
という子もしばしばいるため、そんな時には揺れの少ない乗り物を利用するか、動物病院で酔い止めを処方してもらった上で乗車する必要があります。
【電車の場合】
メリット:
● 新幹線や特急電車は車よりも移動時の揺れが少ないことが多い
● 到着時間が予測しやすい
● 車よりも早く現地に到着できる場合がある(関西から関東へ…など)
● 座っていれば駅から駅へ到着するため運転疲労がない
デメリット:
● 他の乗客への配慮が必要(鳴き声、抜け毛など)
● 移動中はキャリーから出せず休憩が取れない
● 乗車率があがるピークシーズンは利用をためらいがち
● 乗車券とは別に愛犬を乗せるための「手回り品」料金が必要
● 中型犬や大型犬はキャリーに入らないため乗車できない
小型犬と暮らしていて、新幹線や特急列車とのアクセスが良い場所に住んでいる人の場合、「電車の方が移動時の負担がかからずに楽」という飼い主さんもいます。
わんちゃん自身もクレートトレーニングによってキャリーに慣れている子であれば、他の人・物音をさほど気にせず移動できます。
ただし、電車の場合どうしても車に比べてさまざまな制限はつき、周りにいるほかの乗客が全員わんちゃんが好きとも限りません。
また、利用できるキャリーの大きさや形状に決まりがあるため、ペットカートやスリングは活用できないのが難点です。
【飛行機の場合】
メリット:
● 車や電車で行きづらい遠方にも短時間で行くことができる
● ケージの大きさは大型犬まで対応可能なことが多い
デメリット:
● フライト中は飼い主さんと離れてわんちゃんだけ貨物室での預かりになる
● 短頭種・心臓や呼吸器に病気がある子は利用しづらい
● 事前の預かり手続きなどに時間がかかるため出発には余裕を持つ必要がある
● フライト中の急変対応ができない
どうしても自動車や電車だけでは対応できない場所への移動には、飛行機を使うこともあるかもしれません。
移動中に愛犬の様子を見ることができないことや、大手航空会社のみの対応がほとんどといったことが難点でもあり、飛行機を使わなければいけないのならお留守番させたりペットホテルに預ける飼い主さんも多いでしょう。
最近ではJALが展開しているツアー「ワンワンJET」のように、小型犬限定ですが隣り合った座席で一緒のフライトを利用できる旅行プランも登場しています。
みんなが気持ちよく過ごすために必要なマナー
乗り物に乗って出発してから帰宅まで、イベント参加やお出かけを無事に過ごせるようにするには、みんなでマナーを守り、お互いを尊重し合う姿勢が必要です。
それがたとえわんちゃんの飼い主さんだけが参加するようなイベントであっても同じこと。
飼い主さん同士でもいろいろな価値観や考え方があります。
ここからは、お出かけする時にどんなマナーを守って過ごすべきなのかを考えてみましょう!
【1.トイレのマナー】
わんちゃんとのお出かけで気を遣うのがトイレですよね。
基本はまず事前に済ませてから出発することになりますが、わんちゃんたちはお出かけ中にもトイレをしたくなることがきっとあるはずです。
そんな時にはまず、お出かけ先に到着次第トイレをしてもいい場所を探しておくことをおすすめします。
「ドッグランなどにはあるけどイベントではなかなか…」
と見つからない時には、やはりトイレをしてしまっても地面や室内の床を汚さない工夫をしておきましょう。
● マナーベルト・マナーパンツ
● 犬用オムツ
を活用すると同時に、もしも周囲を汚してしまった時に焦らないよう、ペットシーツやペーパータオル、消臭スプレーといったお掃除グッズは持っておきたいですね。
他のわんちゃんや人がたくさんいるような場所、自然あふれる場所などは、わんちゃんにとっては
「誰がいるのかな?」「この匂いは何だ?」
という情報収集をしたくなる場所です。
また、その匂いを嗅いだ上で自分の匂いもつけたいという「本能を刺激する場所」でもあります。
そのため「普段はお家の中でしかトイレしないのに!」という子も、ついつい排泄してしまうことがあるかもしれません。
わんちゃんの飼い主さん以外が多く集まる場所ならなおのこと、「うっかりおトイレ対策」はしておくと安心です。
【2.移動のマナー】
お出かけ先でわんちゃんと一緒に行動する時には、他の人・わんちゃんとの「距離感」も大切にしたい所です。
ノーリードで過ごす飼い主さんは日本では少ないとは思いますが、時々ロングリードや伸縮リードを使用している飼い主さんで、うっかりお店や商品を見ていてリードが伸びているのに気づかなかった!というケースを見かけます。
周囲にたくさんの人がいたり、交通量が多い場所では事故やトラブルの元となり、せっかくのお出かけが台無しになるリスクもあります。
飼い主さんの足元や傍にわんちゃんの体を寄せた状態で移動し、地面を歩かせないのなら
● スリング(抱っこキャリー)
● ペットカート
などを活用しましょう。
最近は飼い主さんの体に負担がかかりにくいペットカートがよく利用されていますが、時々わんちゃんの体が収まりきっていなかったり、なでられた時や興味のあるものを見つけた時に嬉しさのあまり飛び出して落ちてしまう事故も見ます。
飛び出し防止を考えるなら愛犬の体格に合わせた深さのカートを選び、ハーネスとリードで補助をしておきましょう。
首輪の場合は落下時に首を絞めてしまう危険があるため、カートの中に入っている時はハーネスにしておく方がおすすめです。
【3.わんちゃん同士の触れ合いマナー】
わんちゃん同士で交流を持つこともお出かけの醍醐味ですが、相手がよく知らない飼い主さん・わんちゃんの時は、まずは飼い主さん同士が挨拶をしてから触れ合わせてあげてください。
普段から仲の良い子であれば、
● お互いの性格
● されて好きなことや嫌いなこと
● 人やわんちゃんが好きな子かどうか
といったことがわかるかと思いますが、初対面ではわんちゃん同士がびっくりしてうまく触れ合えないこともあります。
相手の飼い主さん・わんちゃんにケガをさせてしまったり、逆に自分たちの方がケガを負ってしまったら、お出かけどころではないパニックに陥ります。
「こんにちは!挨拶をしても大丈夫ですか?」
の一言が、お互い楽しく・気持ちよく交流するための第1歩になりますよ!
【4.病気の感染防止マナー】
お出かけの時についうっかり忘れがちなのが、病気の予防や治療中の感染症に関わる対策です。
● ワクチン(混合・狂犬病)
● ノミ・マダニ
● フィラリア
はわんちゃんと暮らす人であればされていることが多いですよね。
しかし、普段都市部に暮らしていてマダニ予防が入っていない駆虫薬を使用しているわんちゃんが、アウトドアに出かけた際に「マダニがついている!」と慌てて病院にやってくることもあります。
また、不特定多数の人がやって来るお出かけ先では誰が予防をきちんとしていて、誰がついうっかりし忘れているのかというのがわかりません。
自分自身の生活と愛犬の健康を守るためには、自分たちできちんと普段から予防しておくことがベストです。
また、他のわんちゃんや人に移ってしまうような病気の治療を行っている場合は、今回はぐっとこらえて治るまでお出かけを控えることも、他の人・わんちゃんの健康を守るためのマナーです。
【5.飲食スペースのマナー】
イベントなどではおいしいもの・匂いがいっぱいあふれていることがありますよね!
また、ドッグカフェを始め、テラス席ならわんちゃんOKといった飲食店も増えてきています。
そんな時に注意しておきたいのが、愛犬からのおねだり攻撃です。
普段からおいしいものを食卓でもらっていて、とても人懐っこい子の場合は他のテーブルに「こんにちは!」と行ってしまったり、そわそわとして要求吠えをしてしまう子もいます。
飲食スペースの基本は、飼い主さんの足元でおすわりや伏せのまま待ってもらうこと。
そのためには先に愛犬のおやつやごはんタイムを済ませ、満足感を感じてもらってから待ってもらうのも良いかもしれません。
また、いつも使っているマットなど、その上なら落ち着いて過ごせるという敷物があれば一緒に持参しておきましょう。
知らない場所でもゆっくり過ごせるきっかけ作りにぴったりです。
【6.写真撮影・SNSアップのマナー】
愛犬とお出かけをするからには、せっかくなら思い出を残すためにたくさん写真を撮りたいですよね。
イベントに参加した時などは、交流したわんちゃん・飼い主さんとも一緒に撮ることがあるのではないでしょうか?
撮った写真は自分のアカウントがあるSNSにアップして、いろいろな人と共有することも多いでしょう。
ここで注意しておきたいのは、初対面の方には必ず掲載許可を取っておくことです。
写真に写る情報はわんちゃんだけ・グッズだけといった程度かもしれませんが、時にはその飼い主さんにとって公開してほしくない情報が写っている写真かもしれないからです。
インターネット上の情報は、一度アップされると完全に消去されることがほぼありません。
誰かを通じて拡散したり、されたりするものだということを知っておく必要があります。
気軽にいろいろな人と情報を共有できる反面、個人情報に敏感な世の中でもあるので、無用なトラブルは避ける工夫をしておいてくださいね。
愛犬とのお出かけをスムーズに!準備しておくこと
お出かけマナーがばっちり!となれば、いざ出発!といきたい所ですが、忘れ物をしてしまっては現地でがっくりときてしまいます。
また、愛犬がそのお出かけ先を楽しめるかどうかも確認しておきましょう。
〇 持ち物はどんなものが必要?
お出かけ先で自分自身と愛犬が快適に過ごすために、ぜひ以下のものはそろえて持っていきましょう。
● キャリーやケージ(移動手段に合わせて)
● リード・ハーネス・首輪・迷子札・鑑札
● お気に入りのおやつ
● 水と器
● トイレのお掃除グッズ(ペットシーツ・ビニール袋・紙)
● 除菌用ウェットシート(飼い主さんのお手拭き用)
● リラックスのためのブランケットやマット、おもちゃ
● ワクチン証明書(提出が必要な場所に行くのであれば)
● 緊急薬(愛犬に持病がある場合)
お出かけ先で愛犬とはぐれてしまった時のために、迷子札など飼い主さんの情報がわかるものはぜひわんちゃんに身につけておいてもらいましょう。
トイレ掃除グッズがわかりにくければ、普段のお散歩バッグをそのまま持っていっても良いですね。
また、他のわんちゃんに触れた後や排泄物を掃除した後、飲食をしたいのに手洗い場が見つけられないことも考えられます。
そのため、飼い主さんの手をキレイにする除菌ウェットシートや、除菌ジェルといったグッズを持っておくと便利ですよ。
〇 雨の日の対策
雨の日はお出かけを取りやめることもあるかもしれませんが、万が一外に出なければいけない時の対策もしておくと安心です。
特に老犬や免疫力が弱い子犬などは、体が雨に濡れることで体温が下がり、体調を崩してしまうこともあります。
わんちゃん用のレインコートや体を拭くタオルを準備しておき、体が濡れるのが最低限になるようにしてあげましょう。
お出かけ前にはぜひ雨雲レーダーをチェックして、行先の天気をいつもよりも注意深く確認してみてくださいね。
〇 愛犬の準備も忘れずに
せっかくわんちゃんと暮らしたなら「お出かけを楽しみたい!」というのが飼い主さんの多くの意見だと思います。
ところが、わんちゃんの性格や体調によっては、長距離や他のわんちゃん・人がたくさんいる場所のお出かけには向かない子もいます。
● 怖がり・緊張しやすい
● 触られるとパニックになってしまう
● 他のわんちゃん・人との挨拶がかなり苦手
● 重度の心臓病などで興奮することや強い刺激は避けたい
といった場合には、徐々に段階を踏んでお出かけエリアを拡大していくか、お出かけ自体を避けてあげたほうがわんちゃんのためです。
こういった子にとってはお出かけが心も体も疲れる原因になってしまい、飼い主さんは楽しめても愛犬にとっては辛い…というマイナスなものになります。
人だけでなく、愛犬にとっても「楽しく」「嬉しい」お出かけにしましょう。
今回は愛犬とのお出かけについてお話しました。
中には病気を抱えているわんちゃんもいて、そういった子とのお出かけはどうすべき?と思われている飼い主さんもいるかもしれません。
また別のタイミングで、車酔い対策や病気を抱えている子とのお出かけについてもお話しますのでお楽しみに!
お出かけで気になることがあれば、カウンセリングやCon tuttiが出店するイベントブースなどでお気軽にご相談くださいね♪
イベント予定はinstagramでもお伝えします!